一般社団法人 桑名青年会議所

常任理事所信

理事長 伊藤 公人

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理事長
伊藤 公人

【はじめに】

1952年5月13日、この地域を愛する7人の発起人と31人の賛同者により、全国で34番目、三重県内では最初の青年会議所として桑名青年会議所は創立されました。社会環境や経済情勢などの目まぐるしく変化していく中で、くわなを良くしていこうという意志や連綿と受け継がれてきた歴史や伝統のもと様々な運動を展開してきました。

2020年は新型コロナウイルス感染症の影響により世界中で大きなパラダイムシフトが起こった年となりました。多方面で様々な変化をもたらし、さらにいつ収まるかわからないという不安や多くの問題を抱え不安定な状況です。しかし、その中でも社会があり仕事があり生活があります。新たな問題が出てきた一方で、今まで当たり前であったことでもその在り方、やり方を見つめ直す機会ともなりました。解決すべき課題や継続してやってきたこと、変えにくかったことでも今までとは違う新しいやり方や取り組み方に挑戦していくチャンスでもあります。想定されるリスクを最小限に留めながらも我々が率先して明るく活気あるくわなのまちを創り上げていくべく行動するべきではないでしょうか。

これまでの先輩諸兄が率先して行動し続けた積み重ねや経験と連綿と紡がれてきた高い志を次代を担う若い世代へつなげていく必要があります。劇的な変化の影響で今までのやり方では通用しなくなったことや顔を合わせて交流することなどあまり意識せず当たり前にやってきたことで大切なことが再確認できた機会となりました。今だからこそ私たちがやるべきことがあり、現役の青年会議所のメンバーだからこそできることが多くあります。一つひとつの機会を大切にし、真摯に取り組み、活発に運動を展開していけば夢にあふれ心豊かな活力あるひとへ成長できます。成長をまちの力とすることで明るく活気あるくわなのまちとなっていきます。決して状況に流され悲観的にならずに我々が行動すれば必ず良くなると信じ、意志を持って明るく運動を展開していきましょう。

【より魅力ある組織となるために】

青年会議所は親会のない20歳から40歳までしか在籍できないという組織です。青年会議所は学び舎であり、やる気と時間があればあるほどより多くの成長と多様な気づきを得ることができる場です。

新入会員を迎えるためには候補者の方たちに私たちの思いを伝える必要があります。まずは様々な方面から情報を得ることが大事です。そして、我々がその情報をもとに候補者本人とアポイントを取り直接話すことによって相手を知ることができ、候補者に青年会議所の魅力や思いを知っていただくことが桑名青年会議所の門をたたく一歩になります。その過程なくして候補者は増えることはあっても新入会員が増えることはありません。多くの会員を迎えるということは、新入会員はもちろん我々としてもより成長できる機会が増えます。ひとが集まれば自分とは違う考え方を知ることができ、切磋琢磨できるより良い成長の場となり様々な魅力がある組織となっていきます。

一人でも多くの会員を迎えることで我々にとっても更なる成長の場となり、より大きくこのくわなのまちのために行動することができます。些細なきっかけを見逃さず多くのひとと出会いを大切にしてメンバー全員で会員拡大に邁進していきましょう。

【今求められている企業のあり方】

急速に変化する社会情勢、衛生方針や働く環境が大きく変化し、様々なやり方や情報があふれています。状況に対応していくために十分な準備や検討をできずに会社として必要な対応はどういうものかを判断して実行していくことが求められ、今までにはない速さでの決断をしていく必要があります。自社の価値を見つめ直し、今後の対策を考えて会社に少しでもあった形で落とし込んでいかなければなりません。

今の状況の対応でだけ精一杯にならずきちんと状況を把握し、今必要な対応、中長期での対応、災害時の対応をきちんと考えていくことが重要です。場当たり的に状況に追われて対応するのではなく、会社の価値や方針、方向性を踏まえ対応していくためにも、多くの学びや気づきを得て自身を磨き上げ、自身の成長を会社の成長につなげていきましょう。会社に活気が出れば自ずと地域に活気が戻ってきます。どんな状況でも前向きで歩んでいけ、地域に良い影響を与えられる会社とするべく自身を成長させていきましょう。

【子供たちの未来のために】

子供たちにとって昨年は社会に振り回され戸惑いながら学んだ一年でした。登校ができず自宅でのオンライン授業が整備され学ぶ環境が整えられていった一方で、友だちと遊ぶことができなかったり、大切な行事が中止になったりと不自由を強いられ貴重な体験のできる場がなくなってしまいました。今回の影響で様々なメリット・デメリットがあったことを知り子供たちにとって大切なことはなにかを考えなければなりません。当たり前のことですが、学べる環境、経験が得られる場があるからこそ子供たちは成長するのです。例えばICT環境が急速に整備されておりオンライン授業が導入されたことにより、授業の録画、保存による反復学習や欠席者への対応が容易になりました。その一方で、実際に体験して学べるカリキュラムが感染リスクを考え中止、縮小をせざるをえない状況になり、貴重な経験の場が少なくなりました。今回、子供たち自身も、大切なことを再確認したと思います。

子供たちの成長にとって大切なことは学び、様々な体験をしていくことです。様々な経験が子供を成長させ、より多くの可能性を広げていきます。まちの未来そのものである子供たちの未来が明るく輝き、夢のために挑戦することを恐れず、魅力的で活気あるひとに成長できるよう取り組んでいきましょう。子供の健やかな成長を願う大人として、子供たちがよく学び、有意義な経験が得られるよう運動を展開していきましょう。そして、私たち自身も子供たちにとって明るい未来の道標になるべく成長していきましょう。

【魅力あるリーダーとして】

魅力あるリーダーとして我々は桑名青年会議所でリーダーシップをはじめとした資質の向上に努め、様々なことを学び成長していかなければなりません。次々に変化する状況に柔軟に対応し決断できること。なにかに依存するのではなく個人が自立し地域のためや会社のため、誰かのためを意識した利他の精神を持っていること。自分の考えをきちんと周りに発信することができ、行動できること。これらの要素が尊敬され魅力あるリーダーに必要なものではないでしょうか。

先の見えない状況で不安や無力感があり、したくてもできない状況、いつもどうりでは通用しない状況を経験しました。今こそこの経験を自身の力とし、自身の資質を向上に努めていきましょう。どのような状況でも柔軟に対応できる力を身に付け、自立し率先して行動ができる魅力あるリーダーとなるために成長していきましょう。そして、我々が学び成長した力を積極的に地域や会社、家族に還元していきましょう。

【活気あるまちのためにすべきこと】

公衆衛生の考え方や緊急事態宣言、自粛要請などの感染拡大阻止という目的のために様々な取り組みの見直しやひとの移動の制限、行事やイベントが中止、規模の縮小を余儀なくされました。今まで当たり前にやってきたことやあって当たり前だったことがなくなったことで考え方や価値観はより多様化しひととのつながりの希薄化するなどその影響は計り知れません。

活気あるくわなのまちを実現していくためにはこの経験を無駄にすることなく真剣に我々が住むこのまちのことを考えなくてはなりません。今は絶好の機会です。特殊な状況であったとはいえ「ある」状況と「ない」状況との比較検証できる機会を得ることができました。今までやってきたことの価値や地域に与えている影響、やることでの影響、やらないことでの影響を検証できる機会であります。持続的に地域課題に取り組んでいくためにもこの機会をしっかりと活かして取り組んでいきましょう。自粛という雰囲気の中で、行政としても各団体としても活動しにくい状況にありましたが、我々ができることから率先して運動を展開し、他の団体とも関係を深め連携していき明るく活気あるくわなのまちへとしていくために行動していきましょう。

【つながり、魅力ある組織となるために】

桑名青年会議所の活動を展開していく上で不可欠なものの一つとしてメンバー同士のつながりがあります。青年会議所は年齢も業種も立場も違い様々な価値観を持った魅力的なメンバーの集まりです。

つながりがあり一致団結して同じ目的に進んでいくからこそ事業の展開ができ例会というものが成立しています。そして事業や活動を通してつながりはより一層強固となっていきます。独りよがりでは決してできず、真剣に向き合い相手を理解するからこそ協力し目標に向かって進むことができます。つながりが強固になればなるほど魅力的で素晴らしい事業になりより良い成長の場となっていきます。そのつながりはメンバーだけの理解よりもメンバーの家族や会社の理解があればより強固となります。我々が一生懸命青年会議所活動をしていくためにも理解を得るための努力は怠ってはなりません。会員同士のつながりを強固とし周りからの理解を得ることで、全力で運動を取り組んでいき魅力ある桑名青年会議所として行動していきましょう。

【青年会議所のつながりと機会】

公益社団法人日本青年会議所、東海地区協議会、三重ブロック協議会に出向という形で関わる機会があります。そこではLOMの中のみで活動しているだけでは経験できない大きな枠組みや規模の事業に関わることができます。どこの出向先でも必ず新しい出会いがあり、今までと違う刺激があり様々な経験ができます。青年会議所活動をより一層充実したものとなり、自身の大きな成長、桑名青年会議所とは違った新しい視点や気づきを与えてくれます。

出向することでの経験や出会いは必ず大きな成長へとつながります。我々としてもしっかりと情報を共有し、出向者への支援や協力は全力でやっていきます。せっかくの機会を逃すことなく挑戦し、出向先での出会いと経験で自身を大きく成長させていきましょう。そして、自身の成長を桑名青年会議所や社業、まちの力へと活かしていき出向の経験をより有意義なものとしましょう。

【より有意義な会議運営】

青年会議所において事業や例会は様々な会議を経て合意形成が行われます。総会においては予算や定款の変更、今後の大きな方針に関わることをメンバー全員と共有し承認していただくことで桑名青年会議所が成り立っています。また、委員会で議論を重ね事業を構築し、理事会を経て審議可決され実行され、その後報告・検証がなされるという一連の流れがあります。WEB会議でするか集まって会議をするかの違いはあれ基本的な意思決定のプロセスは変わりません。より参加しやすく十分な議論ができる環境を整えていくことで例会や事業は深みを増しより良いものとなっていきます。

様々に変わる社会情勢の中、柔軟に対応していく必要があればあるほど会議は重要性を増します。時代に合った定款となるよう改善すべき点や予算の配分を納得できるものとし、例会や事業でやるべきこと、目的がきちんと達成されるために様々な想定をして準備をしなければなりません。それは議論を重ねることでなされます。一人の考えではなく多くの意見を集め考え反映させていくことでより柔軟で効果的なものとすることができます。そして効率的に会議を進めていくためにも事前準備が非常に重要です。上程者は資料を集め、議論の結果の意見が反映され精査された議案が必要です。そして、出席者は会議に臨むにあたり配られた議案に目を通し上程された議案に対して十分に熟慮することが必要です。議論の中でお互いの意見、考え方を知り自身の成長の機会となり効率的で実り多き会議としていきましょう。

【むすびに】

昨年は社会の状況が目まぐるしく変化していく中で、あらゆる分野で様々な試行錯誤が行われ劇的な変化が起きた一年となりました。国、企業、団体関係なく多くの事業などで中止の判断や今までとは違う形での展開をしていかなければなりませんでした。私たち桑名青年会議所としても様々な制約のもと活動せざるをえず、69年間の桑名青年会議所の歴史でも例にない状況での活動で例年のやり方では通用しないことが多々あり基本的な会議のやり方から試行錯誤していく状況でした。この経験は今までやってきたことの価値を見直す貴重な経験となりました。いろいろなモデルケースが生まれ、様々な試みをやっていける土壌になりました。桑名青年会議所がくわなのまちから必要とされる団体であり続けるためにこの経験を活かして必要な改革や今後の備えとしてやるべきこと、今までの価値観にとらわれることなく今だから挑戦できることを考え新しい一歩を踏み出していきましょう。

「悲観は気分、楽観は意志」という言葉があります。どうしても現状を分析し社会の情勢を見渡すと不安になり悲観的な気分になり沈んでしまいます。だからこそ我々が行動することで必ず良くなるという楽観的な意志を持って行動していかなくてはなりません。くわなのまちが「明るい豊かな社会」となることを信じて、我々が夢にあふれ心豊かな活力あるひととして成長し、明るく活気あるくわなのまちへとするべく行動していきましょう。

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