一般社団法人

常任理事所信

理事長 浅井 聡

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理事長
浅井 聡

【はじめに】

 1949年戦後の混沌とした時代の中「新しい日本の再建は我々青年の仕事である」という覚悟のもと、責任感と情熱を持った青年たちにより青年会議所運動に灯がともりました。この桑名の地においても1952年5月13日、7名の発起人と31名の賛同者により全国で34番目、三重県下では最初の青年会議所として桑名青年会議所が創立されました。
 桑名青年会議所は、創立以降、社会環境や経済状況などの変化に順応し事業を展開してきました。この地域の未来を創造する為に全力で取り組まれてきた熱い情熱は今を担う我々にも受け継がれています。そして今を担う我々が、5年先、10年先を見据え、取り組むべき課題と真剣に向き合い、より良い形にするべく挑戦の意識をもって行動し、次代を担う若い世代へ引き継いでいかなくてはなりません。
 これまでの桑名青年会議所の素晴らしい伝統は守りながら、新たな時代を切り拓いていく為に、多くの人と関わり合い、情報や知恵を多く交換し、時代の流れをいち早く察知し、互いに認め合い助け合いながら、社会への奉仕・自己修練・世界との友情という3信条のもと自身の資質向上はもとより、皆で成長し合える桑名青年会議所にしていきましょう。


【改革とは】

 時代の流れの中で、組織はその変化にあわせて姿を変えていかなければなりません。しかしながら、変化する表面部分に拘泥するだけでは、時代を追いかけているだけであり、いつか取り残されると考えます。今こそ原点に立ち返って、足元を見つめなおし、会員全員の協力をもって、桑名青年会議所を改革していきましょう。
 改革とは、会員一人ひとりが常に5年、10年先を見据え、今ある青年会議所活動を見直して考えていくということであると私は考えています。そして、考えた結果、変えていかなくてはならないと判断した部分が、どのような答えになろうとこれからを担うメンバーによる答えであればそれで構わないと思います。私は一つの方向性は示すことはできます。しかしながら、答えを探し導き出すのは会員全員です。皆で調べ行動し、どうあるべきかを常に考え、探して出していく、それが私の考える改革であります。


【手と手を取り合える組織へ】

 近時、桑名青年会議所の会員数は減少が続いております。現状においては、以前に増して各委員会や会員のつながりと努力が求められます。その中で、青年会議所をより素晴らしい強固な組織としていくためには、会員一人ひとりが手を取り合い、事業を成功へと導く為、互いに協力していくことが必要であると考えます。会員同士の交流を多く取り入れ、組織や事業について語り合うことで、互いの考え方の違いや取り組み方を理解し、認め合うことで、全員が委員会を飛び越え協力し助け合うことで、青年会議所全体で盛り上げていきましょう。


【地域と共に考えよう】

 青年会議所は、常に地域の人たちと向き合い、地域から求められる活動を続けてきました。しかしながら、時代が変化する中で、同じことを続けているだけでは、いつの間にか地域からのニーズと合致しない結果となっていってしまいます。私たちは、常に地域から求められる必要性を見極め、より地域のニーズと事業の主旨に近づくことのできる仕組みを考え続ける必要があります。今こそ、事業の成り立ちや、どのような思いを事業に乗せてきたのかを見直し、さらに今の時代に合うのかを常に考え、そして地域から求められる活動を地域と共に考えることで、変化を恐れずより良いものとなるよう挑戦を続けていきましょう。


【経営に携わるものとしての力】

 青年会議所は、企業に属する者、企業の経営者と次代を担う者の集まりです。私たちは、青年会議所の活動へ貴重な時間を使っている以上、従業員や家族、会社に常に何かを持ち帰らなくてはいけないと考えます。私たちは、青年会議所の活動を通じ、企業の発展の為に経営を学び、それぞれの企業へ還元し実践していき、企業がどのような形で社会貢献できるのかを考えることが必要です。企業に属する者であっても、企業の経営者や次代を担う者であっても、常に従業員や家族、企業のことを考え感謝をし、会社のためには何が必要なのかを考え、的確に情報をつかみ取り、社会変化や今求められている事柄などをいち早く取り入れ、学ぶことによって資質を向上させましょう。そして、社会への貢献とは何かを考え、皆の学びとなる事業を展開してまいりましょう。


【人をひきつける魅力あるリーダーへ】

 私たちは青年会議所の活動により、常に自己を磨き成長を続け、まちのリーダーを多く輩出し、まちづくりの一助となる事が必要であると私は考えます。私たちの成長は、私たちが行うひとづくり、まちづくりの礎となり、より良い成果を上げることに繋がります。常に学ぶ姿勢を持ち、互いに磨きあうことで、人をひきつける魅力あるリーダーとなり、このまちの力にしていきましょう。


【共に歩める仲間づくり】

 本年は期首21名のスタートとなります。青年会議所に入会する理由は人それぞれあると思います。仲間を増やしに来る方、青年経済人としての資質向上の為に来る方、経営を学ぶ為に来る方、まちの発展の為に来る方、いろいろな理由があると思います。
 どのような入会理由にしても、少数のメンバーでは物足りないのではないでしょうか。私は人が成長するとき、多くの人に磨かれる事で成長するのだと考えます。一人ひとり考え方や意見が異なり、多くの人がいればいるほど違った考え方や意見に触れる機会が多くなり、その中で新たな発見があるはずです。それを自分自身に取り入れることで人は成長し、書物などでは得られない学びとなります。それはまちづくりでも、仲間を増やすためであっても同じことであると考えます。成人してから入会でき、生涯の友を作る事のできる団体に、魅力的な人材を呼び込み、多くの仲間と共に歩めるよう会員拡大へ挑んでまいりましょう。


【他青年会議所との交流】

 桑名青年会議所には、公益社団法人名古屋青年会議所を親として11の兄弟青年会議所があり、姉妹青年会議所として公益社団法人白河青年会議所と公益社団法人行田青年会議所があります。桑名青年会議所がそうであるように、他の青年会議所もその土地独自の歴史や伝統を受け継ぎ、それぞれの発展を遂げてきたものです。市町村、県、地方と範囲を広げるほど、桑名青年会議所とは違った新たな意見や考え方に触れることができるはずです。諸先輩方が引き継いでこられた桑名青年会議所と他の青年会議所との緊密な関係を今後も続けていくだけではなくさらに発展させ、多くの意見や考え方を取り入れられるよう、交流を深めていきましょう。


【むすびに】

 あなたにとって青年会議所はどんな存在ですか。私にとって青年会議所はメンバーと切磋琢磨し合い自分を成長させる学びの場であり仲間作りの場であります。
 青年会議所を通じ人と人の関係を築く中、信頼を得ることで、時には仕事に繋がることもあるかと思います。しかしそれ以上に同年代の仲間との交流によって各々が刺激され成長する、そして他の地域に行くことによって仲間の輪が広がり、その仲間との交流によってさらに成長する、そんな無限に広がる成長の場を提供してくれるのが、青年会議所ではないでしょうか。そしてその成長を地域に還元することで、地域が発展し成長する。夢物語のようなことができるのも青年会議所なのだと思います。今一度みんなで青年会議所を見つめ直し我々、桑名ならではの青年会議所活動を行ってまいりましょう。
木の癖組は工人等の心組、工人等の心組は匠長の工人等への思いやり、百工あれば百念あり、
一つに統ぶるが匠長の器量なり。

 私が学んだ大工としての口伝の中に、木の癖は人の癖と置き換えることができ1つのものを作るには人の心を組むことであるという言葉があります。棟梁は多くの職人と仕事をします。心を知るにはその人たちの生活や苦労も理解しなければならない、人の非を責める前に自分の力不足を責めること、100人いれば、100人の思いがある為、一つの方向にまとめることが必要です。
 これは私の目指す青年会議所の姿であります。皆さんの個性を余すことなく発揮していただき、それぞれが互いに認め合うことで、大きな力を手に入れられることでしょう。大きな力をいかんなく発揮できるよう、みんなで協力し心を通わせ、一致団結し楽しみながら改革へと導いてまいりましょう。

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